複雑で高度な化学システムをマイクロチップやマイクロデバイスにマイクロ化する

会長挨拶

CHEMINAS会長挨拶

新会長挨拶
化学とマイクロ・ナノシステム学会会長
日本女子大学理学部 教授
佐藤 香枝(Kae Sato) 

2026年5月に竹内昌治前会長よりバトンを受け取り、化学とマイクロ・ナノシステム学会の会長に就任いたしました。歴代会長ならびに諸先輩方が築き上げてこられた本学会の伝統を受け継ぎながら、会員の皆様とともに学会のさらなる発展に努めてまいります。

本学会は、分析化学、生命科学、医療、材料、MEMS、流体工学など、多様な分野の研究者・技術者が集い発展してきました。異なる専門分野の研究者が活発に議論し、新たな研究が生まれることが本学会の大きな特徴です。特に研究会でのポスター討論は本学会の魅力の一つであり、多くの会員の皆様からも、この活気ある雰囲気を大切にしてほしいとの声をいただいています。今後も、多様な分野の研究者が参加しやすく、自由な議論が生まれる学会であり続けたいと考えています。

若手研究者の育成と支援は、本学会の重要な使命の一つです。25周年となる第50回研究会で議論された将来構想の一部は、すでに実現しています。今年度から学生会員の年会費を無料化するとともに、研究会ポスター賞に企業賞を導入しました。これらの取り組みを通じて、学生と企業との交流を促進し、次世代を担う研究者が挑戦し成長できる場を提供してまいります。

また、大きな節目となる出来事として、2028年にはMicroTAS国際会議が京都で開催される予定です。竹内昌治先生、渡慶次学先生を中心として準備が進められており、日本開催は2012年の沖縄大会以来となります。この国際会議の成功は日本のマイクロ・ナノシステム研究コミュニティ全体にとって大きな意義を持つものです。私自身も、会員の皆様とともにこの機運を高め、2028年に向けて学会としてできる支援を進めてまいります。

一方で、私の任期において特に力を注ぎたいのが、学会運営基盤の整備です。本学会は創立以来、多くの先達の先生方の献身的なご尽力によって発展してきました。そのご貢献に深く感謝するとともに、その歩みを次の世代へ確実に引き継いでいくことが私たちの責務であると考えています。学会活動を将来にわたり継続し発展させるためには、研究交流の場を支える運営体制も持続可能なものでなければなりません。私の任期中には、学会運営の仕組みや事務局業務の見直しを進め、次世代へ円滑に引き継ぐことのできる、安定した自立的な運営基盤の構築に取り組んでまいります。

本学会は、多様な分野の研究者の交流から新たな学問と技術を生み出してきました。その伝統を大切に守りながら、若手研究者の育成、2028年MicroTAS京都開催への貢献、そして次世代へ引き継げる学会基盤の整備を進めることで、本学会のさらなる発展を目指してまいります。会員の皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2026年7月

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