複雑で高度な化学システムをマイクロチップやマイクロデバイスにマイクロ化する

会長挨拶

CHEMINAS会長挨拶

 

会長挨拶
化学とマイクロ・ナノシステム学会会長
東京大学情報理工学系研究科 教授
竹内 昌治 (Shoji Takeuchi)

2024年6月に、火原彰秀前会長よりバトンを受け取り、化学とマイクロ・ナノシステム学会の新会長に就任いたしました。この重責を担うことに身が引き締まる思いです。歴代の会長が築き上げてこられた本学会の伝統を引き継ぎながら、これからの発展に尽力してまいります。

近年、日本の研究力低下が叫ばれ、社会を巻き込んだアカデミアの構造改革が迫られています。このような状況だからこそ、異なる分野が交わり、新たなイノベーションを生み出すことが、この難局を打開するカギとなると信じています。その意味で、異分野融合を得意とする学術集団である本学会は、次世代に向けた革新を先導する役割を果たすべきと考え、これからも積極的に新しいアクションを起こしていきたいと思います。

国際連携の重要性は今後ますます高まっていきます。これまでも本学会は、ISMM(International Symposium on Microchemistry and Microsystems)を主軸に国際的な交流を深めてまいりましたが、この活動に加えて、昨年からはThe Korean BioChip Societyと覚書を交わし、年に数回の交流を行うようになってきました。このような各国との緊密な連携を通じて、アジアの力を世界に発信し、地域全体の研究力向上に寄与していきたいと考えています。

Microfluidicsの分野は、これまで多くの可能性を秘めた新しい領域として発展してきました。私たちの学会は、この分野における国際的なリーダーシップを発揮し、先駆的な研究を支え続けてきております。これからも、世界中の研究者や産業界と連携しながら、Microfluidicsがもたらす革新を社会に広めていく所存です。また、学会員の皆様の研究が次なる大きなブレークスルーとなるよう、サポートしてまいります。

最後に、本学会が持つ強力なネットワークと知識の蓄積を活かし、次世代の研究者たちがさらに飛躍できる環境を整えることが私たちの使命であると確信しています。これからも、学術的な進展と社会への貢献を両立させるべく、全力で取り組んでまいります。皆様のご支援とご協力を、引き続きお願い申し上げます。

2024年8月

PAGETOP
Copyright © 化学とマイクロ・ナノシステム学会 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.